2012年01月31日
今年の時計(4)
ここ数年の新作が馴染めず、昔のイメージが薄くなってしまったIWCは、もはや関心が無くなってしまっていると言っても差し障りが無い位になってしまいました。
今年は、パイロットウォッチのモデルチェンジでしたのでひそかに期待をしていたのですが、若い方向けに狙いを定めているためでしょうか、私の好まない黒い時計が多くまたデザインも凡庸になってしまいました。デザインではカレンダーに昨日、今日、明日と3日間表示できるワイドカレンダーを採用しましたが、この意味は何なのか全く良くわかりません。
会社の方針にしても、数年前のナタフが仕切っていたゼニスのように、昔のファンは切り捨てているような感じさえ覚えるメーカーとなってしまいました。
従って残念ながら、今年の新作はスルーなのですが、唯一「おや?」と思ったのがこちら、2006年に限定発売されたサンテクジュペリが自社キャリバー搭載で発売されたことでしょうか。
当時はETA7750搭載でしたが、今回はそろそろ熟成の域に入りかけた89360ファミリーのキャリバーを搭載しています。このキャリバーは現行ダヴィンチのクロノグラフで、ポルトギーゼヨットクラブにも83961として採用されています。当初は同軸配置された60分計と12時間計の動作に問題がありましたが、今はきっちり改良された様でその後問題は耳にしなくなりました。
好みの問題ですが、サンテグジュペリのデザインは見慣れているせいか、旧型限定品の方が好みです。
旧型の方が3カウンターのためか、ダイアルの間延び感が無くデザイン的にもうまくまとめてあります。ただ縦3目でETA7750にありきたりなデザインになっています。
サンテグジュペリは専用針、専用ダイアルで限定品らしいですし、当時としては目新しいブラウンダイアルでビンテージ感が良く出ていると思いました。この点は新型もしっかりと受け継がれている様に思います。
辛辣に書きましたが、IWCのクロノグラフは永久秒針が一目見てわかる工夫を施してあります。通常は永久秒針の形状を変える、針の色を変える、インダイアルの大きさや色を変える等様々な工夫があります。新作のパイロットウォッチクロノグラフは、永久秒針を赤色にして他のインダイアルの針と識別しています。他社ではコストダウンの為に、全てのインダイアルの針形状を同じにするのは良くある事ですが、まだIWCにはクロノグラフの視認性への拘りが残っているのだと思います。このわずかな拘りが私の思うIWC即ち、インターナショナル・ウォッチ・カンパニーなのです。
今後は私たちの年代にも受け入れられるインターナショナルであって欲しいと思います。
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