2022年08月

2022年08月31日

手術当日

午後6時頃に夕食が運ばれ、8時頃に夜勤の看護師さんが血圧、体温、血中酸素を計測に来て以降時間の過ごし方が判らない入院初日の長い夜でした。
手術への不安や緊張は感じていませんでしたが、当日は夜明け前に目覚めてしまいました。
病室5

午後の手術までは朝食、昼食抜きの絶食、午前11時からは水分摂取不可の絶飲です。そのため午前8時にドクターが水分、電解質、エネルギー補給用のマルトース加酢酸維持液の点滴を行いました。
何もすることが無い上に腕を動かすと血管内へ入れた点滴チューブが血管の内側にあたり違和感を感じます。トイレへ行くために恐る恐る動く以外は、ベッドに横になって大人しくする他しかなく、まるで点滴パックから落ちる滴のように時間がゆっくり過ぎて行きます。

手術は午後2時30分開始予定でしたが30分前倒しになりました。前後すると聞いていたので心の準備は既に出来ています。
手術着に着替える、看護師さんと一緒に手術専用エレベーターで手術室へ向かう、手術室へ入る、手術台へ座る、記憶の中では初めての経験です。未就学時に入院も手術も経験がありますが、それは残っている私の写真で認識しているだけで記憶にありません。

エレベーターが着いた先には広々とした廊下があり、その左右にいくつかの手術室が設けられています。その中の一つへ入ると耳鼻科部長、担当ドクターの2名に加え看護スタッフが既に待機していました。
耳鼻科で病巣部を切除、その後形成外科ドクター2名が受け持ち太腿の皮膚を剥離、創部へ移植。麻酔は耳鼻科にて行い、麻酔科医師は別室で待機しているので安心して望んで下さいと改めて手順の説明を受けました。手術時間は、見立て通りなら3〜4時間で終了予定だそうです。

手術台へ横たわり、手術着と下着を脱ぎ全裸になりその上からシーツが掛けられ酸素吸入マスクを装着、今から麻酔薬を入れますの言葉を聞き終わるや否や意識は遠のきました。即効とはこの事です。

手術が終了したと気が付いたのは、ストレッチャーに乗ってエレベーターに向かうために通路を右に左に曲がる時でした。勢いよく曲がる為に頭が左右に振られ気分が悪くなりましたがそのせいで意識は戻りました。
ただまだ朦朧状態で、ストレッチャーに付いた車輪の音だけ明瞭に聞こえました。

回復室に到着後、しばらくすると妻、担当ドクターが様子伺に来てくれました。私はまだ目を開ける事は出来ませんでしたが妻への説明は全て聞き取れました。
目視範囲内の腫瘍は全部切除、取り残しは無いと思うが、少し離れた部位の組織も数か所切り取り耳の専門機関へ検査を依頼し確認する旨、また出血量が少なく、感染症、化膿の可能性は低く退院は前倒し出来そうとの会話でした。

血を見たり、ましてや体の一部を見るのは非常に苦手な妻に私は、切除した患部を見せてもらえるかを聞き、もし見せてもらえるなら写真を撮って欲しい。見せてもらえないなら見せてもらえる様に交渉してと、妻にとっては「アホと違うのこの人」とも取れる依頼をしていました。
幸いこちらから聞かなくてもドクターの方から、かなりリアルですが良ければ確認しますかと伺ってくれ、写真に関してもSNS等にアップしない様にを条件に許可をもらいました。

意識が回復するに従い、目を開けれる様になり部屋の時計を確認すると手術から3時間ほど経過していました。ほぼ予定通りの時間で良かったと安堵したからなのか、震える程の悪寒と特に足の指先が凍てつくような冷たさを感じました。

1時間ほど回復室で過ごし病室へ戻りトイレへ立とうとすると、手術中の無意識の排尿予防なのか紙オムツを履かされていました。
しばらくして流動食の夕ご飯が運ばれようやく手術を終えたと実感したのでした。

手術した耳、太腿はガーゼとテープでガッチリと覆われ痛々しい姿になってます。血液の動きの呼応してか両方に疼痛を感じます。しかし同時に命が繋がった喜びも味わえたのでした。

yoyaya2 at 11:16|PermalinkComments(0) 日常 

2022年08月24日

様々な白Tシャツ

入院中にファンション系のyoutubeを見てTシャツ一つとっても奥が深いと感じ、特に無地Tシャツについて改めて再認識しました。素材、生地の厚さ、風合いや着心地等、今後の購入時に参考になる事が多くありました。

無地Tの良さは、あまり流行にとらわれることなくシンプルに着こなせる事が一番です。年配になるとお腹周りがポッコリ目立ち気になりますが、ワンサイズ大きめを着用すれば少しマシになります。
そこで早速無地Tをまとめて購入、ただしジル サンダーの3パックTやラルフローレン、スリードッツなどの高級品では無く、首回りに汚れが目立ってくれば、気軽に買換え可能なファストファッション系の低価格品中心です。

ユニクロUのクルーネックは、白、ナチュラルを始めとする計6色、無印良品は白と流行色のペールオリーブ、ノースフェイスとチャンピオンはポケット付き白Tシャツ、そしてマニアの間では知名度が高いユナイテッドアスレのオフピンクです。
オーバーサイズではなくレギュラーフィット、そして綿100%を選び比較しました。

低価格品の縫製、仕上げではデファクトスタンダートとなるユニクロUのTシャツLサイズです。透け感はそれ程気になりませんが、白の場合はタンクトップや薄手のTシャツをレイヤードした方が良いです。
ユニクロU白1
身丈72(実測70) 肩幅47 身幅56(53) 袖丈22cm
袖廻りはゆったりしていて腕の上げ下ろしにストレスはほとんど感じず、襟元も詰まっておらず着やすいです。

ユニクロU白.2jpg
襟後ろの表示はタグでななくプリントで、後ろ首が表示タグによってチクチクしません。リブ仕上げは見えるタイプになり、襟後ろの当て生地は無しです。中国製。

ファストファッションならユニクロを筆頭に、GU、H&M、ZARAなどが浮かびますが、無印良品のTシャツにも多くの固定ファンが居ます。こちらもLサイズです。
無地白T1
身丈(実測70) 肩幅48 身幅(53) 袖丈22cmとほぼユニクロと同サイズでした。
太番手のオーガニックコットンが特徴のTシャツです。ユニクロUよりざらつきをごくわずかですが感じます。着心地はユニクロU同様非常に良いです。

無地白T2
襟リブ仕上げはユニクロより良いです。襟後ろの当て布もあります。回数を重ねて洗うと目立つ襟元のヨレはユニクロより大丈夫そうです。ベトナム製。

ポケット付きのノースフェイスは輸入品でした。購入した中で一番薄い生地なので透けます。要インナーもしくはこれをインナーとした方が無難です。その思いでMを購入しましたが、USサイズに付き日本ではLサイズ相当になりました。
ノース白T1
身丈(実測71) 肩幅48 身幅(54) 袖丈22cm
薄い生地なので着心地は軽やかでストレスを全く感じません。胸ポケットが付くだけでカジュアル感が増し、さらにそこへロゴが加わるためブランド訴求力は高いです。

ノース白T2
襟リブの縫製加工隠すタイプです。当て布もあります。襟リブの締まりが緩く、一番早く襟がヨレそうです。グアテマラ製でした。

チャンピオンのTシャツなら、USコットンを使用したUSメイドのT1011(テンイレブン)一択と言わしめる程認知度の高いモデルです。購入した中で一番厚手の7.0ozです。サイズはLサイズが品切れの為にMを購入しました。
T1011白1
身丈67(実測68.5) 肩幅48 身幅53(50.5) 袖丈21cm
私には身丈、身幅が物足らず少し窮屈に感じ、また袖口が少しだけ狭く脱ぎ着は他製品より楽ではありませんでした。透け感はほぼ皆無、左袖のロゴが下着感を打ち消しこれ1枚で安心して外出できます。

T1011白2
襟ヨレはほぼ皆無のような太リブ仕上げです。
首後ろには、プリントにせず伝統を守り続けるおなじみの表示タグがあります。保管状態によっては、このタグが折れたり反り返ったりしていると着用した際にチクチクしますので、画像の様な真っ直ぐなものを選んで下さい。
価格は、ユニクロや無印良品5枚分強ですが所有満足度は高い1枚です。

ユナイテッドアスレは、大手企業のOEM、数店舗展開する個人セレクトショップのロゴ入りTシャツを扱うメーカーで名古屋JPタワー12階に本社があり、高品質でリーズナブル、そして流行のデザインを取り入れる事で業者間では有名だそうです。生地の厚さをいろいろ選べるのも特徴です。

業販メーカーなので直接購入はできませんが、サイトから個人用取り扱いショップリストを検索すればそこで無地で1枚を購入出来ます。私はロンTを含め色々購入しました。
流行のペールカラー、今年の限定色オフピンクLサイズです。生地厚は6.0ozのヘビーコットン、しかしユニクロや無印よりほんの少し薄いです。
アスレ1
身丈73(実測72) 肩幅50 身幅55(54) 袖丈22cm
カタログでは4ozから9.1ozまで幅広く、豊富なカラーで取り揃えられていました。

アスレ23
縫製の隠し方や襟元の仕上がり具合は一番良いと思います。襟リブが少し緩くヨレるのはユニクロ、無印より早そうです。中国製。
このメーカーを知った事で今後の選択肢が増えました。
これにショップロゴをプリントすれば5倍、場合によっては10倍以上のプレミアが付きます。(笑)

今まで何気に選んだTシャツですが、細部にわたっての違いを目の当たりにしました。
デザイン、ロゴ、契約料、更に法人運営費などを理解しながら有名ブランド品を購入していました。値段が張ろうが、1〜2年でデザインが古くなろうが、生地が薄く直ぐにくたびれ様が気にせず満足していたのです

有名ブランドを否定しません。むしろ好きです。
要は上手に取り入れながらファッションを楽しめば良いと改めて気付かされました。


yoyaya2 at 11:34|PermalinkComments(0) 日常 

2022年08月19日

いよいよ入院

入院時に持参するアイテムは、歯ブラシ、タオル類、コップ、ティッシュペーパー等起床時から就寝まで使用する身の回り品になります。それら一式が揃うケアセットを申し込めば何も持たず手ぶらで入院出来ますが、私は電動歯ブラシや歯間ブラシを使っていますし、タオル類やコップ等も自宅にたくさんありますからそれらを持参しました。

着衣は、パジャマ代わりにルームウエアで過ごそうと考えていましたが、脱ぎ着が容易な寝間姿で手術に臨まなければいけないと知り、いつでも寝間着、パジャマへ変更出来、汗で湿ったり汚れたりすれば1日何度でも取り換えられる患者着をレンタルしました。

入院当日、指定時間に病院へ赴き多目的ホールに設置された検査室にて入院前のCOVID-19感染検査を受けました。
検査前には発熱、咽頭の痛みなど体調について聞かれ、その後換気が施されたビニールカーテンに覆われた部屋にて両方鼻腔奥を5回ぬぐう抗原定量検査を行い、約90分後に結果が判明し無事陰性、その後入院となりました。

この日も診察はあり、その予約時間の都合上まず病室にて待機その後外来にて診察の段取りでした。病室は希望通り個室、ただしトイレに加えシャワーの付いた室料差額が気になる部屋でした。
病室1


病室3

この病院は、元の場所から平成24年に別の場所へ病床数を増やして新築移転しました。古い病院にありがちな狭い暗いは全くありません。部屋は綺麗で広め、廊下は車いすの方が往来してもまだ十分な余裕のある幅です。
これなら気分良く前向きに療養できそうです。

荷物を取り出していると診察に呼ばれ外来へ向かいました。
耳鼻科では体調確認、手術時間についての説明後甲状腺を再度エコー、橋本病と呼ばれる慢性甲状腺炎の可能性を告げられました。この病気では特段治療する必要は無いそうですが、定期的にエコーに加えCTを行い様子を見る必要があるそうです。
次いで口腔外科にて手術の為に歯のチェックと清掃消毒を行いました。

部屋へ戻り看護師さんから術前の点滴、絶食、絶飲などの説明を受けました。夕食後には、妻、子供達、友人、そして他院で入院治療している弟にメールや連絡を取り激励をもらい、いよいよ明日に迫った手術に向けた気持ちの準備ができたのでした。
病室4
消灯は意外と遅く午後10時。Wi-Fi、給湯給茶機、ランドリーのあるラウンジは、深夜でも休憩、使用可能です。

病院内は全て撮影禁止に付き、私の部屋、食事は看護師さんから許可を得て撮影、アップロードしています。それ以外は指示に従っています。


yoyaya2 at 12:55|PermalinkComments(0) 日常 

2022年08月08日

入院の準備

入院、手術はGW明けと決定し、院内の患者支援センターにて詳細な説明を受けました。取り分け注意が必要なのは、入院当日に受けるCOVID-19の検査が陽性なら入院、手術が延期になる事です。つまり入院までは身内以外の接触や外出は極力控え感染しない様神経を使う必要がありました。
またワクチンが2回接種の場合は、3回目を接種後2週間経過、そこで陰性が確認されてからの入院です。私は早々にブースター接種を終えていましたのでこの点は大丈夫でした。4人部屋か個室かの希望を聞かれたのもこの時です。

入院するまでは2週間待機があります。手術で耳が無くなるのは決定したので、その不自由を補う為の眼鏡やマスクの装着可能アイテム、また創部を覆う夏用ビーニーなど早速検索しました。すると思ったよりもたくさんヒットするではありませんか。
私は2〜3時間マスク装着すると耳が痛くなり、なるべくマスク紐が平らでソフトな材質の物を選ぶようにしています。そんな方は多いらしく、耳に掛けずに首の後ろに回すマスクバンドやマスクストラップなど様々な種類のアイテムがあり、まさに花粉症と共にCOVID-19感染予防時代を現していると感じます。

夏用ニット帽とマスク
紐が無いマスク、紐の代わりにテープを貼って使用する貼りマスクテープ、マスクバンド、ウレタン製の眼鏡ホルダーにビーニー等色々と調達しました。

日々少しずつ揃えて行ったのですが、アイテムが到着する都度これも自分自身の人生の一部との気持ちが増して行くのが判りました。もうジタバタ出来ませんし、放置すれば間違いなく余命短くなります。生き延びる術はこの選択しかありません。

命を繋いでくれるドクター、サポートしてくれる妻と家族、励ましてくれる友人への期待に応える使命感に不安は薄らいでいくのが感じられた待機時間でした。


yoyaya2 at 13:15|PermalinkComments(0) 日常 

2022年08月01日

検査結果と治療方針

もしかして他部位に遠隔転移していたらと不安な気持ちを抱いたままの1週間が過ぎ、PET/CTと穿刺細胞吸引検査結果が判明する診察日を迎え、これで病名、術式、処置、手術入院日程など全てが明確になりました。

病名は耳介耳垢腺癌。耳介切除、再建術です。耳介癌治療の第一選択はやはり手術になり、放射線治療は、細胞の残留や頭部へのため後々日常への影響を及ぼす為不可でした。
骨膜、側頭骨さらにはリンパ節等へ他部位、多臓器への明らかな転移は認められず、耳介上部もしくは術中所見によっては全部を切除する旨の説明がありました。マージンをとって正常組織も含めて取りきるそうです。
その後皮膚欠損が出来、創部を閉鎖するため皮膚・皮弁移植を行い耳介再建しますが、術前の状態には戻らないと告げられました。つまり耳介がほぼ無くなってしまう事を意味します。

また耳下腺リンパ節の腫れは良性でしたが、転移の可能性はゼロで無い為に経過観察となりました。またPET/CTで甲状腺が通常より色濃く映り、追って血液検査を実施すると告げられました。

遠隔転移が認められなかったので安堵しましたが、やはり耳が無くなるのはショックでした。
今や生活必需品となったマスク、そして眼鏡などが装着出来なくなります。私は、その部分を晒して外出する勇気はありませんから、長髪にして更にはビーニーやバケットハット等の被り物で耳を隠すようにしなければいけなくなり、それを考えると気分は沈みます。

身内、親しい友人に現状を伝えると、耳介の欠損は残念なものの、遠隔転移や命の期限は切られていないから気持ちをしっかり持ってと励ましてもらいました。その通りですが、気持ちを前向きに切り替え様にも今の私にはその術は何もないのです。

報告後多少気は紛れたものの、入院、手術は不安でしかありませんでした。


yoyaya2 at 20:55|PermalinkComments(0) 日常