恒例クリスマスディスプレイ継続は浪費なり

2019年11月19日

三重の仏像展

10月5日から12月1日まで三重県総合博物館に於いて企画展示されている三重の仏像展を観覧しました。
観覧きっかけは、地元のお寺にて新たに発見された仏師快慶の阿弥陀如来像2体が展示されると知り見たい衝動に駆られました。
仏像展1

快慶は鎌倉時代中期に活躍した仏師で、明確な生存時期は不明ながら1227年には既に亡くなっていたと記載された資料が存在します。快慶と言えば運慶の名前を連想する様にお互い縁が深く、東大寺南大門両脇の金剛力士像は共作の最たる例です。

子供や一般受けする企画で無いですから、日曜日に出かけても人手は少なくゆっくり見れると思いましたが、思いのほか観覧される方がいたのには驚きました。しかし私も含めその年齢層は推して知るべし、若い方は皆無です。
仏像展2

三重県各地のお寺、個人、自治会に保管されている釈迦仏、薬師如来、阿弥陀如来、四天王、観音菩薩、地蔵菩薩など飛鳥時代から江戸時代までに作られた、本尊、秘仏大小合わせて70軀が一堂に会し、一度に見れる充実の企画展示でした。

仏像を眺めれば、作者、思い、事情、その町並みや人々など環境等の時代背景が頭に浮かんできます。それは文献を断片的に読んだだけの私の乏しい知識に基づいた中でしかありませんが、想像するだけで楽しい気持ちになると同時に穏やかな気持ちになっていくのが判ります。

この日は、家庭の日との事で入場割引が実施されており、企画展示の仏像展は2割引きのうえ基本展示は入場無料でした。その為仏像展だけ観覧予定でしたが基本展示も見て回りました。開館当初にその展示は一度観覧した事があり、今回は2回目です。当時と変わっていない部分、全く変わった部分併せてこちらもじっくり楽しめました。

伊勢へのおかげ参り、御師のもてなし、貿易、交通の発展衰退などの資料が展示されており、2回目として見ても面白い内容でした。
資料を元に作成した三日市大夫次郎御師屋敷のジオラマは圧巻です。
御師
広大な敷地に建設された御師屋敷は、今は1邸のみ現存するそうです。

歴史に触れ、興味を持ち早速調べ、そして当時を想像してみました。知識が広がり楽しい気持ちになったのは観覧した仏様の導きと思います。





yoyaya2 at 22:46│Comments(0) 日常 

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